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20111116(水)記 古代ギリシャ アテネの民主政治に「ソフィスト」と「ソクラテス」が登場 現代の先取り?

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ソフィストの対極にいたソクラテス(掲示板投稿者:健太さん)
は、

下記のように(---内)、古代ギリシャ・アテネの民主制の時代に現れた「ソフィスト」と「ソクラテス」について説明しております。本質的に、何か現代を先取りしているような話なのでビックリ。思索のためには強力な助っ人にさせてもらっております。
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ソフィストの対極にいたソクラテス 投稿者:健太  投稿日:2009年 8月26日(水)10時15分17秒    通報 編集済 

   民主政治のアテネにあって、立身出世し、権力と富を手に入れるためには、様々な実用的知識と、大衆を説得するための弁論術が欠かせません。その要求にこたえるべく登場したのがソフィストたちでした。なかでも、よく知られていたのは、アブデラのプロタゴラス、レオンティノイのゴルギアス、キオスのプロディコス、エリスのヒッピアス、で、彼らは巧みな弁論で若者たちをとりこにしていました。ところが、保守的な市民からは、過激な危険思想家と見なされ、

「近頃の若者はどうしたことか。ペルシャ戦争に勝利をもたらした礼儀正しく規律に厳格で、質実剛健な気風は全く失われ、富や権力など、自分の利益のみを追い求め、利害対立するものにはことごとく反論し、弱論強弁し、相手を言い負かすことしか考えていない。その原因は、ソフィストたちがもたらした有害な新教育に汚染され、あの美しきよき時代を構築してきた、伝統的な旧教育が破綻してしまったことにある」

と非難の的になっていました。

確かに、時代の流れに便乗したソフィストたちの活動は、現代の進学塾の教師のごとしです。立身出世を願う若者たちの手助けをし、結果として利己心を煽りたてることにはなっていました。しかし、人々の道徳感の鈍麻と青年の堕落、その原因のすべてを新教育に押し付けるのは、責任逃れもいいところ、余にも一方的です。経済的に発展するにつれて、利益追求の競争社会に変質し、党派争いの激しさが増し、アテネ社会を揺さぶる。そうしたなかで、ギリシアを二分して争ったペロポネソス戦争が勃発します。諸悪の根源は、社会の変質、とりわけ、ペロポネソス戦争にありです。自分たちの利権を守るために、進軍ラッパを吹き鳴らし、相手を抹殺して歓喜を挙げる。「殺人」は悪の最たるもの。それを美化し、国土のみならず、人心をも荒廃させてしまう。それが戦争です。

けれども、アテネの市民たちは、病根が内にあることに気づかず、すべては、ソフィストたちと共に外から侵入したものと思い込んでいました。ソクラテスは、そうしたソフィストと混同され、市民の反感を買い、そのことが法廷に引き出される一因ともなります。本質を見ないで外見でしか判断しないのが大衆です。実際には、ソクラテスはソフィストの対極にいたのです。

先ず第一に、諸国の遍歴者であったソフィストは、常識的な相対主義者でした。美醜善悪は人それぞれ、それが彼らの考えです。当然、関心事は各人の利害得失のみということになります。それに対して、生粋のアテネ人で、アテネ人を愛し、戦役で三度アテネを離れた以外は、一度として、アテネから外に出たことすらなかったのが、ソクラテスです。

「人生いろいろ、人それぞれ。私にとっての善が、君にとっても善とは限らない」

といったような相対主義など容認できるはずがありません。ソクラテスは利害得失などかえりみもしないで、ただひたすらに、万人に遍通する普遍的真理を探究していたのです。

第二に、ソフィストは、自ら知恵者(sophist)と称し、立身出世に役立つ知識や、相手を言い負かすためのレトリック(弁論術)を教授し、高額の報酬を要求していましたが、ソクラテスは、法廷において、

「わたしはそういう知識を、もってはいないのですから」(『ソクラテスの弁明』20のc)

と述べているように、自らの無知を自覚し、知を愛求する者(philosophos、哲学者)でした。当然、自覚を促すことはあっても、教えることはなく、従って、報酬を受け取るようなこともありませんでした。ソフィストの用いたロゴス(logos、言葉、言論)が、相手を説得するための弁論術であったのに対して、ソクラテスは、自覚を促す産婆術であったのも、そのためです。(「私は肝心なことを何も知らないという無知・無知の知、引用者註)

つづまるところ、ソクラテスは、ロゴスを用いて、人間探究に取り組み、真理のためには、命をも惜しまない真の「愛知者(philosophos)」であったのです。

ところが、ソフィストの関心の的は、真理ではありませんでした。彼らは、様々な知識と巧みな言論(logos)によって、富と名誉を得るために、大衆の人気取りに専心し、時代の潮流に乗って立身出世のためのハウツーものを提供する、単なる「解説者」でしかなかったのです。

ソフィストは、知恵者、教養人を自認し、
オリジナリティーはないが、
博識を活用して、弁舌巧みに、
生活に役立つハウツーものを提供し、
大衆の関心を引き、
富と名声を手に入れる。
テレビでよくお目にかかる評論家と称する人たちに、
よく似ていると思いませんか。

ソクラテスとソフィスト、
両者は正に異質の存在、
対極的立場にいたのです。
にもかかわらず、アニュトスたちは、
ソクラテスを告発します。
その動機と狙いは何にあったのか。
『ソクラテスの弁明』の続きが楽しみです。
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