« 20111002(日)記 大企業の広告を載せている新聞、テレビは 本質的に ジャーナリズムか | トップページ | 20111004(火)記 世界最高の電波望遠鏡、観測開始 銀河誕生の謎に迫る »

20111003(月)記 小沢一郎氏の遠吠え その前にやるべき事があるんではないんですか!!

民主党の小沢元代表は、2日インターネットの番組に出演し、
「独裁国家で『気に入らないやつはみんな有罪にしてしまえ』という国ならよいが、何の証拠もないのに裁判官が独断で、推測に基づいて有罪を決めてしまうのは民主主義国家では考えられない結果であり、本当にびっくりしている」と述べ、秘書に対する判決を批判しました。

小沢氏が政治家として今やるべきことは、国権の最高機関である国会の証人喚問に出席し、国民の前で堂々と、殆どの国民が疑惑を抱いている、「政治とカネ」の問題を説明し、その国会議員としての説明責任を果たす事である。

あの秘書に対する「判決」批判も、小沢氏が自分好みに恣意的に発言しているだけである。あの判決は、客観的には、法の支配を国是とする日本の裁判所の真っ当な判決である。

下記のように(---内)、憲法研究者、上脇博之氏が明晰に説明されている。
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51618261.html
----------------------------
「陸山会」裁判の東京地裁判決について(1)

(1)「陸山会」裁判は、「裁判」でいえば、被告人小沢一郎氏の裁判(初公判は来月日)とその元秘書ら3名の裁判があります。

「事件」で言えば、西松建設違法献金事件(判決では西松建設事件と表現)と土地取得をめぐる事件(判決では陸山会事件と表現)の2つがあります。

昨日(2011年9月26日)東京地裁は、3名の元秘書の裁判で、被告人大久保氏につき2つの事件で「有罪」、被告人石川氏と被告人池田氏につき土地取得をめぐる事件でそれぞれ「有罪」と結論づけました。

(2)私は、10日ほど前に、「陸山会」裁判について、以下のように述べておきました。

元秘書ら3名につき、裁判所が、政治資金収支報告書への各不記載・虚偽記載を、例えば「共謀がなく無罪」「過失にとどまり無罪」と判断しない限り、不採用になった検察調書なしでも「違法性の認識、故意を認めて有罪」と判断する可能性は十分あるのです。

したがって、詳細な検討をしないまま、「東京地裁が検事調書の一部を採用しない決定をしたから元秘書ら3名は当然に無罪になる」というのは、乱暴な結論です。

(3)私が、なぜ、このように述べたのかと言えば、西松建設違法献金事件については検察側と被告人大久保氏の各冒頭陳述要旨(2009年12月16日)と後者の最終弁論要旨(2011年8月22日)を読んでいましたし、土地取得をめぐる事件では、検察側と被告人3名の各冒頭陳述要旨(2011年2月7日)と3名の最終弁論要旨(2011年8月22日)を読んでいたからです。
マスコミの裁判報道も参考にしました。

判決は、西松建設違法献金事件で公共事業における小沢事務所の「天の声」を認定していますし、土地取得をめぐる事件では水谷建設の裏金を認定しています。
しかし、両事件は、これらを認定してしなくても、十分「有罪」判決が下せる事件でした。

だから、私は、裁判を傍聴していないので、判決で小沢事務所の「天の声」を認定するのか、裏金を認定するのか、自信をもって予想できなかったのですが、その判断がなされなくても「有罪」判決がくだされる可能性が十分にあると言えたわけです(量刑は違ったでしょう)。

(4)3名の冒頭陳述要旨と最終弁論要旨を読むと、被告人3名の弁護士らの足並みは必ずしも揃っていなかったようです。
例えば、被告人石川氏は小沢氏から借入れた4億円(小沢氏が銀行から借入れ、さらに小沢氏から借入れた4億円とは別)を政治資金収支報告書に記載したと弁明しましたが、被告人池田氏はその4億円は記載する必要のない「預り金」と主張していました。

墓穴を掘ったような弁明もありました(次の投稿で紹介します)。

また、被告人らは無罪を主張しながら、有罪判決を予想していたようでもあります。
例えば、被告人池田氏の最終弁論要旨では「罰金刑相当」を求めていましたし、無罪を強く主張する被告人石川氏のそれも、無罪を主張する前に、「事案としては比較的軽微なもの」であり、「検察の禁錮2年間の求刑(・・・)というような刑罰をもって臨む事案ではない」と述べていました。

(5)この判決について、”検察調書を一部不採用にしながら、推認に基づいて「有罪」を下している”旨、評する意見があるようですが、それは、判決要旨をきちんと読まず、かつ「天の声」や裏金の認定を過度に重視したものでしょう。

私はそのような意見に同調しません。
”採用された調書と裁判における審理に基づいて下された判決”と受けとめています。
(なお、控訴がなされた場合(少なくとも石川氏は国会議員なので控訴する可能性が高いでしょう)、控訴審で「天の声」や裏金につき同じ判断がなされるかどうかは別です。)

(6)小沢一郎氏の元秘書ら3名の「陸山会」裁判で、検察は、被告人・大久保隆規氏に禁錮3年6月を、被告人・石川知裕氏に禁錮2年を、被告人・池田光智氏に禁錮1年を、それぞれ求刑していました。

昨日の判決は、被告人大久保氏を禁錮3年(執行猶予5年)、被告人石川氏を禁錮2年(執行猶予3年)、被告人池田氏を禁錮1年(執行猶予3年)とする有罪判決でした。

このような刑がくだされたのは、一方では、被告人3名が「反省の姿勢を全く示していない」結果であり、他方では、「小沢事務所と企業との癒着は、被告人らが小沢事務所に入所する以前から存在したもの」で「被告人らが作出したものではない」等の理由からのようです。・・・(更に詳説あり)
--------------------------------------

|

« 20111002(日)記 大企業の広告を載せている新聞、テレビは 本質的に ジャーナリズムか | トップページ | 20111004(火)記 世界最高の電波望遠鏡、観測開始 銀河誕生の謎に迫る »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/53299/52898794

この記事へのトラックバック一覧です: 20111003(月)記 小沢一郎氏の遠吠え その前にやるべき事があるんではないんですか!!:

« 20111002(日)記 大企業の広告を載せている新聞、テレビは 本質的に ジャーナリズムか | トップページ | 20111004(火)記 世界最高の電波望遠鏡、観測開始 銀河誕生の謎に迫る »