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勝利の女神は主体性を発揮する主権者にほほえむ!!

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昨日のブログで、「自民党が40議席を割ることもあり得る」という、自民党にとっての「悪夢」について書きました。公示日の動向や報道を見ると、その「悪夢」は「正夢」になりそうです。

(省略)

 なお、付言すれば、拒否感情が強いのは安倍首相に対してだけではありません。自民党に対する拒否も強いということが、上述の『読売新聞』調査から明らかです。
 昨日のブログで、内閣不支持率が51%と、過半数を超えたままで参院選に突入した例はなく、それだけ安倍政権に対する拒否感情や政治のあり方に対する怒りが強いと書きました。『読売新聞』調査では内閣不支持率が57.7%ですから、なおさらそう言えるでしょう。
 しかも、同じ『読売新聞』調査の「議席が一番増えてほしくないと思う政党」では、自民党40.1%、民主党11.2%、公明党12.3%、共産党11.6%、社民党5.5%となっています。自民党と公明党の「議席が一番増えてほしくないと思う」人々が1位(40.1%)、2位(12.3%)ですから、与党に対する拒否感情が高まっているのです。

 このように、首相や与党に対する拒否感情の高まりという点で、安倍首相は史上最大の敗北を被った宇野首相とよく似ていますが、それだけではありません。44議席という2番目の敗北となった橋本首相との類似もあります。税金問題での発言の揺れです。
 安倍首相はテレビ番組で、「消費税を上げないとは一言も言っていない」と胸を張りましたが、その後、野党側に「それなら引き上げるかどうかを選挙で国民に問うべきだ」と突っ込まれると、「歳出削減をギリギリまで行えば、消費税を上げなくても済む可能性は十分ある」と弁解しました。
 消費税を上げると言えば選挙に不利になるから、あわてて訂正したわけです。このような腰の定まらない発言のブレや増税隠しもまた、89年参院選での橋本首相の失敗を彷彿とさせるものです。

 成功にはいろいろなものがあるが、失敗は似通っている、ということになりましょうか。安倍首相をめぐる状況は89年や98年とよく似たものになってきていますが、ある意味では、さらに厳しいという見方もできます。
 状況がよく似ていれば、その結果もまた似たものになるでしょう。さらに厳しいものであれば、より厳しい結果となるかもしれません。
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以上。 政治学者、法政大学教授五十嵐仁先生のblogからです。
7月13日(金) 強まり続ける安倍首相と与党への逆風 
7月12日(木) 世論調査が示す自民党「悪夢」のシナリオ
http://blog.so-net.ne.jp/igajin/

選挙情勢を様々なデータと見識を駆使して、見事に、興味深く分析しております。 

様々な報道によっても、主権者、有権者を蔑にして来た政府、自民党・公明党の政治のツケが今国民の怒りとなって噴出して来ているなぁと感じてしまいます。

日本国憲法を基にした議会制民主主主義の政治がこれほど頼もしく思ったことはありません。 今選挙戦に入り、政治家、政党は有権者の前に平身低頭しております。 民主政治の本質を目の当たりにするようです。 この状況を選挙が終わっても、更に持続したいと思いました。

今回の選挙は、客観的な条件が主権者の側に有利であることはほぼ間違いないように思えます。しかし、小成に甘んじていては駄目だと自戒しております。 肝心の主権者が民主主義の創生者としての自覚と、主体性をもった行動を投票の終了時まで発揮しなければ、勝利の女神はそっぽを向いてしまうのではないでしょうか。

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受信: 2007/07/21 22:04

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